1→精神分析とは、対話や夢分析によって無意識下に抑圧されていた感情や記憶を意識化し受け入れ、症状の軽減を目指すという、精神疾患の治療方法のことであり、
心理教育ではない。
2→
心理教育とは、疾患や社会資源などの正しい情報を提供し、患者本人および家族が様々な問題への対応法を習得した上で、主体的な療養生活が営めるように援助する方法である。
家族関係が精神疾患の原因になり得ることもあるが、疾患の原因を説明したり追求することが
心理教育ではない。
3→症状悪化のサインに患者自らまたは家族も気づけるようになると、適切な対処や早期の治療開始が可能となり、重症化を防ぐことができる。
心理教育では、病気や障害の結果もたらされる諸問題や諸困難に対する対処法を習得してもらうため、症状悪化のサインについての指導は効果的である。
4→患者自身が、自分の状態や
内服薬の種類・量を把握し理解することは重要であり、
心理教育において指導する事柄の一つである。
しかし、自己判断により服薬量を調整することは、状態悪化を招く恐れがあり非常に危険である。自己調節ではなく、決められた量の服薬が必要であることを説明する。