自助具を図に示す。
関節リウマチによって肩関節に痛みがある患者の関節への負担を軽減する自助具で適切なのはどれか。
1→万能カフは、握力が弱い人が物を握りやすくする器具です。しかし、肩関節に痛みがある患者にとって、大きな力を使わずに毎日の生活を送ることが重要であるため、特に肩の動作が必要な場面での使用には適さないと考えられます。
2→長柄ブラシは、手を伸ばさずに体の後ろなど自分で届きにくい部分を洗うために使用します。
関節リウマチによって肩関節に痛みがある患者では、特に上肢を高く挙げる動作が難しい場合があります。そのため、長柄ブラシは肩関節への負担を軽減するのに役立つ自助具といえます。正解は「選択肢2」です。
3→コップホルダーは、手にコップを持つ際の握力を補助する自助具です。飲み物をこぼさずに持つことができるように設計されていますが、肩関節に痛みがある場合には肩に直接負担を軽減する効果は限定的です。
4→ボタンエイドは、ボタンの掛け外しを補助する自助具です。手の器用さが低下した人や、手指の関節に障害がある人に適しています。しかし、肩関節に痛みがある患者の全体的な肩の負担を軽減するための自助具としては特化していないため、このシナリオでは最適な選択ではありません。