1→創傷の「創」は皮膚や粘膜の一部が開放性に組織離断を来す「ケガ」をいう。一方、「傷」は
皮下組織の非開放性(傷口がない)損傷をさす。ほとんどのいわゆる「ケガ」は「創傷」の中でも傷口がある「創」ということになります。
2→打撲傷は、いわゆる打ち身である。皮膚やその下の軟部組織(筋、脂肪、血管など)が損傷をうけるため、筋肉組織のあいだに出血や
炎症がおこる。
開放性損傷ではない。
3→
擦過創は、いわゆるすり傷である。皮膚が剥がれた状態の傷であり、
開放性損傷に該当する。
4→
皮下出血とは、打ち身などで
皮下組織にある血管が切れて出血することである。 血液は体外に出ず、暗色の斑状を示す。 血管ないし血液の異常によって起こる場合もある。
開放性損傷には該当しない。
5→
内臓損傷とは、事故などにより胸腹部を激しく打撲したことにより起こる損傷である。出血しても血液は胸腔内や腹腔内に留まるので分かりづらく、注意が必要である。
開放性損傷には該当しない。