第113回看護師国家試験 午後82

1→正しいです。市町村が行う大腸がん検診では、患者の健康状態や生活習慣、がんのリスクに関わる症状や既往症について問診を実施します。これはがんの早期発見やリスクの評価に重要な情報を提供するための基本的な手順です。

2→市町村が行う大腸がん検診では通常、直腸診は含まれていません。これは医療機関での診察時に、医師が必要に応じて実施する検査です。大腸がんの診断には他の検査手段が用いられます。

3→市町村が行う大腸がん検診で血液検査が利用されることは一般的ではありません。血液検査はがんのマーカーや全体的な健康状態の評価に用いられますが、初期の大腸がん検診としては便潜血検査が一般的です。

4→正しいです。市町村による大腸がん検診の主な項目として実施されるのが便潜血検査です。この検査は便中に微量の血液が混入しているかを調べるもので、大腸がんやポリープが原因で出血している可能性がある場合に検出することができます。

5→市町村の大腸がん検診において、腹部エックス線検査は一般的な検査項目ではありません。腹部エックス線検査は特定の症状や疾患が疑われる際の診断手段として医療機関で用いられることがありますが、初期の検診ツールとしては使用されません。