成人の
がん患者が痛みの程度を数値で回答するスケールはどれか。
1→これは特に小児など言葉でうまく自分の感じている痛みを表現できない人に使用されることが多いスケールです。様々な顔の表情の絵が並んでおり、その中から自分が感じている痛みに最も近い表情を選ぶものです。痛みを数値で回答するタイプのスケールではありません。
2→ NRS(Numerical Rating Scale):これは成人患者によく使用される数値評価スケールで、0から10までの数値で痛みの程度を回答します。0は「痛みなし」、10は「想像できる中で最もひどい痛み」を意味します。患者はこのスケールを用いて自己評価することで、痛みの量を数値で医療提供者に伝えることができます。選択肢2が正解です。
3→ VAS(Visual Analogue Scale):これも一般的に大人の痛みを評価するために使用されるスケールです。VASは、通常、10cmの直線でできており、一方の端には「痛みなし」、もう一方の端には「想像できる最もひどい痛み」と記されています。患者は線上に印をつけることで自分の痛みのレベルを示しますが、数値を直接回答するわけではないため、この質問においては適切な選択肢ではありません。
4→VRS(Verbal Rating Scale):これは単語や短いフレーズを用いて痛みの強さを表すためのスケールです。例えば「痛みなし」「軽い」「中等度」「重い」など、いくつかの言葉で痛みのカテゴリーを評価します。数値ではなく言葉を使用するため、この場合、正しい選択ではありません。