第113回看護師国家試験 午後64

1→警察官は、原則として、犯罪の防止や公共の安全の維持に関わる役割を持ちます。医療保護入院に関連して、警察官が介入するケースは、患者が事件を起こした際や、保護の緊急性が高い場合などに限られます。患者の退院請求という行為は、警察官の職務範囲内ではありません。

2→検察官は刑事訴訟法に基づき、公訴を提起する事務を担当します。精神保健福祉法に基づく医療保護入院に関しては、検察官の直接の職務ではないため、それに基づく患者の退院請求を行う権限はありません。

3→患者本人には、精神保健福祉法に基づいて、自身の退院を請求する権利があります。この権利を行使することで、患者は都道府県知事に対して退院を請求することができ、それにより退院の可否を再考させる機会を得ることができます。選択肢3が正解です。

4→精神保健福祉士は、精神障害者の社会復帰を支援するための専門職です。彼らは患者のサポートに注力し、必要に応じて患者の利益を代弁することがありますが、法的に患者の退院請求を代行する権限は持っていません。こうした請求は原則として患者本人が行うものです。