第113回看護師国家試験 午前64

1→心理教育は、患者や家族に疾病や治療、健康に関する知識を提供し、病状の理解を深め、治療への協力を促すプロセスです。心理教育自体が治療選択に直接関与するわけではありませんが、教育を通じて患者や家族が治療選択への理解を深めることができます。

2→共同意思決定は、患者とその家族、医療者が情報を共有し、意見を出し合いながら、患者にとって最適な治療を選択するプロセスです。これにより、患者は自身の価値観や希望に基づいた治療選択に関与することが可能になります。選択肢2が正解です。

3→ストレングスとは、一般的には「強み」と訳され、患者が持つ強さや能力に焦点を当てたアプローチを指します。このアプローチは、患者が自身の力を信じ、回復や目標達成に向かって努力することを促します。治療選択とは直接的な関わりではありませんが、個人のポジティブな特性を活かしたサポートを意味します。

4→アドヒアランスは、患者が医療者の指示に従い、推奨された治療計画や指導を守ることを指します。これには、薬剤の服用や治療スケジュールの遵守などが含まれます。アドヒアランスは治療の成功に重要ですが、治療選択そのものとは異なる概念です。