最も効率の良い勉強法

  • 文責・開発チームこざさ

今日は、ナースタが考える「最も効率の良い勉強法」について、書きたいと思います。

この勉強法は本試験で正答率9割超えのなす田先生(本名:非公開)と相談しながら作り上げました。
私自身の経験も交えて、なるべく楽しく、わかりやすく説明できたらと思います。

【目次】

    プロローグ:介護業界での事例

    本題に入る前に、まずは私が学習アプリを開発するようになったきっかけ、そして介護業界での事例について、お話します。

    学習アプリの開発を始めたきっかけ

    私が初めて学習アプリの開発をしたのは、4年前。きっかけは受託開発(クライアントからの要望を受けてつくるもの)でした。
    当初は「世の中を変えてやる!」なんて情熱はこれっぽっちもなく、単純に仕事として受けたので納品したにすぎませんでした。

    作ってみてわかったことが2つあります。

    ひとつは自分自身が思っていた以上に「学習」に対する思い入れがあったこと。
    今まで私もいろいろなことに挑戦してきましたが、これほど自然とやる気が出てくる分野は初めてでした。新しいアイディアがどんどん生まれました。

    もうひとつは、「学習」には、ものすごくわかりやすいニーズがあること。
    これは日本のペーパーテスト文化がいかに根強いかを示しています。
    特に資格の世界では、ペーパーテストに合格しなければ、その先のキャリアを積むことはできません。
    合格か不合格、ゼロか100かの世界です。強烈なニーズがそこにあるなと感じました。

    学習アプリをつくるきっかけになったサービス「今日の5問(https://jusei.everyday-5question.com)」

    日本のペーパーテスト文化がいかに根強いか

    日本のペーパーテスト文化の根強さを示す事例をひとつご紹介します。
    分野は異なりますが、介護職に就く外国人労働者の話です。

    介護業界で外国人労働者の受け入れがスタートしたのが2008年。
    以来、我が国ではフィリピン・インドネシア・ベトナムから、介護福祉士候補者を受け入れています。

    彼らは、あくまで「候補者」です。
    どうすれば候補者ではなく、本当の介護福祉士になれるのか?
    介護福祉士の国家試験に合格すれば、本物の介護福祉士になれるというわけです。
    ゼロか100かの世界です。

    ここで3つ問題を出します。

    第一問、外国人労働者向けの試験は、何語で行うと思いますか?
    正解は…日本語です。というか、日本人が受ける介護福祉士の試験と、同じものを受けます。ペーパーテスト文化に「忖度」はありません。
    ※いまは外国人向けに難しい漢字にはルビがふられていたりするようです。私がこの話を聞いた当時はそういった配慮はありませんでした。

    第二問、介護福祉士の試験合格率は、何割くらいか、皆さん知っていますか?
    業界の人材不足も関係しているためか、最近は合格率が上昇傾向にあり、7割超が合格します。

    では最後の問題。介護福祉士「候補者」である外国人労働者の合格率は、何割くらいでしょうか?
    ちなみに、これまでに受け入れた外国人労働者の人数は、6400名ほどだそうです。
    そのうち資格を取得できたのが…1300名ほど!合格率は、たったの2割です(試験を受けない外国人も多くいるそうなので、受験者に対する合格率はもっと高い)。不合格だった8割の外国人は、日本で働くことができません。強制帰国です。

    試験に合格できなかった外国人労働者たちは、能力が低いのか?介護業界で働く人材として適正がないのか?
    いやいやそんなことはありません。
    だって介護福祉士「候補者」たちは、実際の介護の現場で就労しながら資格取得を目指している人たちなんです。
    現場でガンガン働いてくれている人たちが適正なし?8割も?おかしな話だと思いませんか?

    不合格の場合、母国へ帰らなくてはならない。シビアな世界…


    勉強法のヒント

    本項では、外国人労働者の合格率が低い理由を考察してみます。
    ここに勉強法のヒントが隠されています。

    外国人労働者の合格率が低い理由

    前述したように、介護の現場では外国人労働者を受け入れているのに、日本国としては受け入れていない矛盾があります。

    現場は困ります。数年間働いてくれたスタッフが、試験に落ちたら帰国しなければなりません。これは会社として、明らかに損失です。

    こうした事態を避けるため、介護大手の企業は特に、外国人労働者向けの国家試験対策講義を自社で行っています。
    なるほど、そういうビジネスもあるんですね。

    以前、私は、外国人労働者向けの国家試験対策講義を担っている講師の方とお話する機会がありました。
    そこで聞いた話が非常に興味深かったので、紹介したいと思います。

    いわく、外国人スタッフの多くは、母国では非常に優秀で、賢いんだそうです。学力に問題はないということになります。

    ではなぜ合格率が低いのか?
    やはり、日本語の問題が大きいといいます。

    日本語の習得が難しい?
    いや、そうではありません。現場レベルの日本語は全く問題なし。日本語能力テストは入国時の要件になっていますし、むしろコミュニケーション能力は高いくらい。
    しかし、ペーパーテストになると途端にできなくなります。何故でしょうか?

    たとえば「清拭」という言葉があります。患者さんや介護利用者さんの体を拭いてあげることですよね。
    外国人といえど、もちろん「体をふく」という行為そのものは理解しています。
    ですが「清拭」という言葉に馴染みがないので、その意味がわからなかったり、間違った意味のまま覚えてしまったりするんだそうです。

    現場で「清拭」という言葉が使われることはあるでしょうか?
    あるかもしれませんが、おそらく稀でしょう。外国人にわかりやすく、そして利用者さんにもわかりやすい言葉を普段から使っているはずだからです。

    こうした清拭のような、普段聞き慣れない言葉、難しい言い回しのオンパレードが国家試験です。
    おそらくそのことが外国人の合格率を下げている理由だろうと、その講師の方はおっしゃっていました。なるほど…。

    「聞く・話す」と「読む・書く」は別のスキル。現場で活躍できたとしても、テストができるとは限らない…

    外国人労働者の合格率を上げた方法

    その講師の方自身、さまざまな資格をお持ちの方でした。どうやって勉強すれば良いか、勉強のコツについては、自負もあります。

    基本的に、勉強の仕方はどんな資格でも一緒で、3ステップだそうです。

    1)覚えるべきことをリスト化する
    2)リスト化したものを覚える
    3)覚えたかどうかテストする

    前述した外国人労働者の例でいえば、ステップ1:覚えるべきことをリスト化する まずここができていなかったことになります。
    その方も最初は日本人向けの試験対策と同じことを教えていたそうですが、どうもつまづくポイントが違うということに気づいてから、難しい用語の一覧を作ることにとりかかりました。

    これがなかなか大変な作業で…というのも、外国人が一体どの用語でつまづくのか、データがありません
    これはひとつひとつどこでつまづいたのかを聞きながら、把握していくしかなかったそうです。

    1年目はなかなかうまくいかなかった授業が、2年目、3年目とリストが強化されていくにつれてうまくいくようになりました
    もともとは賢い人たちです。学習意欲も高いので、リストさえ作れれば、勉強は自分たちで意欲的にやってくれるし、問題なかったといいます。

    こうして外国人労働者の合格率を飛躍的に上げることに成功したそうです。リスト化がいかに重要かを示す良い事例だと思います。

    覚えるべきことさえ明確なら、ペーパーテストはクリアできることを裏付けている


    自分自身に置き換えてみる

    前項では、介護職に就く外国人労働者の事例から、勉強法の3ステップを説明しました。本項では、看護師国家試験対策として、自分自身に置き換えて考えてみましょう。

    自分自身の勉強法を見直してみよう

    重要なことなので勉強の3ステップをもう一度書きます。

    1)覚えるべきことをリスト化する
    2)リスト化したものを覚える
    3)覚えたかどうかテストする

    自らの勉強法を見直してみましょう。
    覚えてもいないのに、模試や過去問をひたすら解いて、結果に一喜一憂していませんか?
    覚えるべきことは何なのか、明確になっていますか?リスト化できているでしょうか?

    こういう反論もあると思います。
    「私は間違えた問題を復習することで、覚えます!だからまず問題を解きます!」
    はい、たしかに、そういうやり方も良いと思います。
    勉強法は人それぞれです。自分自身に合うものをみつけるのが最優先です。
    ですが、効率的な勉強法を望むのであれば、まずリスト化することをおすすめします。

    知識が定着していないのに問題を解くのが非効率な理由は2つあります。

    1)MECEを満たせない
    2)1問あたりの学習量が少ない

    それぞれ説明させていただきます。

    MECEはミーシーと読みます。ビジネス用語です。詳しくは事項で説明します

    知識が定着していないのに問題を解くのが非効率な理由

    ①MECEを満たせない

    MECEは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略で、直訳すると「お互いに重複せず、全体に漏れがない」つまり漏れなくダブりなく、という状態を指します。

    リスト化する最大のメリットは、MECEを満たすことができる点にあります。
    問題を解くというのは性質上、ランダムな状況ですので、漏れが生じやすく、ダブりも生じやすい、だから学習効率は悪いと言えます。
    問題を解くのは、MECE状態をつくってから。最終局面とお考えください。

    ②1問あたりの学習量が少ない

    問題を解いて、間違えた場合、どこで間違えたかを知ることによって、新しい知識を獲得することは可能です。
    しかし、リスト化されたものを覚えるよりもはるかに情報量が少ないので学習効率が悪いです。

    実際の過去問を例にして説明させていただきます。


    (第104回国家試験 午前48)
    問.鮮紅色の底面をした水疱を形成し、痛みが強い熱傷創の回復に要する期間はどれか。

    A. 2~3日
    B. 1~2週
    C. 3~4週
    D. 2〜3ヶ月


    答えはBの「1〜2週」です。
    もし鮮紅色の水疱底を形成する熱傷創の回復期間が1〜2週間だと知らないのであれば、その知識は上書きされることになります。新しい知識の獲得です。

    では少し視野を広げて「熱傷創の回復期間」について、覚えるべきことをリスト化した場合を考えてみましょう。

    @mac_pass_0216のインスタグラムより(本人の了承を得て掲載)

    こんな感じ。
    リストは表だったり、階層化したりしているのが普通です。
    「熱傷創の回復期間」を覚えるにあたっては、まず

    • 熱傷創は受傷深度に応じて4つに分類できること

    そしてそれぞれの

    • 障害組織
    • 外見の特徴
    • 症状
    • 治療期間

    を覚えて初めて、漏れなし・ダブりなしのMECE状態をつくることができます。

    このように、問題を解いて獲得する知識量と、リスト化したものを覚えることによって獲得する知識量には、大きな差があります。

    さらに言えば、問題を解くという行為は、記憶を引き出すという工程、すなわちアウトプットが発生しますが、リスト化したものを覚える上では、インプットのみで済むので、その点でも効率が良いと言えます。

    しかし…リスト化は難しい

    ここでひとつ問題があります。
    実はこのリスト化という作業はものすごく労力がかかります。
    前述した外国人労働者向けの講義では、外国人労働者がわからない用語をひとつひとつヒアリングしながらリスト化しました。
    リスト化すべき用語の根拠は「外国人がつまづくかどうか」なので、それをひとつひとつ調べる必要があったわけです。

    看護師国家試験におきかえると、リスト化の根拠は何になると思いますか?
    答えはシンプルで「過去の国家試験に出たかどうか」です。
    過去の国家試験で出た単語に対し、MECE状態をつくることができれば、本番でも確実に合格できることがわかっています。

    その根拠を説明します。
    出題傾向が変わったとて、実はすべての問題が変わるわけではなく、8割は過去問の改変問題が出題されます。
    その上で皆さんに知っておいてほしいことは2つです。

    ひとつは、新しい傾向の問題はあなたも間違えるかもしれませんが、みんな間違えるということ。
    なので、実質、間違えても問題はありません。
    また、対策しようにもどういう問題が出されるか確実性に乏しいので、その努力をするくらいなら、過去問をベースに勉強した方が効率的と言えます。

    次に、過去問の改変問題が出題されるからといって、過去問がそのまま出題されるわけではないということ。
    中には全く同じ問題が繰り返し出されることもあります。
    しかしそういった問題は多くありません。少しだけ変えて出題されるのが普通です。

    改変は「少しだけ」です。しかし、その「少しだけ」の変化に対応できるようにしておく必要があります。すなわち、リスト化し、MECE状態をつくる必要があります。
    先ほど例としてあげた「熱傷創の回復期間」であれば、次に問われるのは異なる熱傷深度についてかもしれないし、回復期間ではなく外見や症状についてかもしれません。
    ただし「熱傷深度」これをテーマにした問題が出題される可能性は高いと言えます。
    そこまでわかっていれば、あとは対策するだけですので、リスト化→覚える→MECE状態をつくる これでバッチリ!です。

    とはいえ…繰り返しになりますが、リスト化という作業はものすごく労力がかかります。
    どうすれば良いか?その答えは事項で説明させていただきます。

    覚えるべきことが多ければ多いほど、リスト作成の労力は甚大なものになる

    ナースタが皆さんに代わって、覚えるべきことをリスト化!

    皆さんならどうやって覚えるべきことリストを作りますか?

    ナースタの監修者であるなす田先生は、リスト化の重要性にいち早く気づき、我流で重要単語リストをつくりました
    そのやり方はというと…めちゃくちゃアナログです(笑)。

    勉強していて気になった単語があれば、その単語が過去にどういう形で国家試験に出たかを調べます。
    なす田先生が国試を受けたのは10年以上前ですので、その頃はネットもいまほど発展しておらず、基本的には本をめくりながら、自力でなんとか調べたそうです。
    そしてそれをノートにまとめます。それを何度も何度も繰り返すことで、重要単語リスト、そしてその傾向と対策を把握していったそうです。

    ときは変わって2021年。同じことをするのはナンセンスですよね?

    そこで、ナースタの登場です!
    なす田先生が当時、独力でやったことを、私たちはプログラムを使い、根拠にもとづいた重要単語リストを作成しました。
    一番難しい、労力のかかるリスト化の作業を、私たちが代行した、というわけです。

    紙で勉強する時代は終わり、アプリで勉強する時代へ


    最後に

    最後にまとめとして、もう一度、勉強の3ステップをおさらいしておきましょう。

    1)覚えるべきことをリスト化する
    2)リスト化したものを覚える
    3)覚えたかどうかテストする

    ステップ1の覚えるべきことをリスト化する、この一番難しいリスト化の作業は、私たちが代行しました。
    皆さんがやるのはステップ2から。リスト化したものを覚えることに集中してください。

    ちなみに、ナースタの重要単語と問題にはランクが付けられています。
    SランクやAランクほど「覚えるべき単語」「解けるべき問題」、FランクやGランクは「覚えなくても良い単語」「解けなくても良い問題」です。
    そして、合格に必要な学力を「Eランク以上」としています。
    ここまで明確に論理的に勉強すべき内容を確定させているのはナースタだけだと自負しています。
    他社がやらないことをやる!他にはない価値がナースタにあると思っていただけたら幸いです。

    Autor執筆者紹介

    小笹 諒介(こざさ りょうすけ)

    2013.10〜
    株式会社タンクル 代表取締役

    東京のシステム開発会社にて経験を積んだのち、2013年に独立。2014年より沖縄に移住して、現在8年目。
    ナースタの開発・運営に携わっている。

    詳しい自己紹介・学歴についてはこちらに載せています。