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実習に使える!情報と問題点が結びつくアセスメント方法を解説

実習大変なのが、関連図、記録、看護過程、看護計画。

どれも同じように難しいのですが、難しいの一番最初にあるのが「アセスメント」ではないでしょうか?

nasuko

なすこちゃん

そうです!情報収集ができても問題点が分からなくて、問題点が解ってもどれと紐付けて良いかわからないってことがめちゃくちゃ多いんです。

nasuda

なすだ先生

実習生あるあるではあるね。

なすだ先生

ただそれはね、アセスメントすることが目的になってしまっているからなんだよね。本当の目的を見失ってるんだ。

なすこちゃん

なすこちゃん

それどういうことなんですか?

今回ご紹介するのは、あくまでも一例。現役時代になすだ先生がアセスメントに困っていたときに使っていた方法を、簡単にまとめてみました。

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目次

アセスメントはなぜするの?理由を間違えちゃダメ。

なすだ先生

アセスメントでよく間違えているのが、アセスメントするために情報収集をしちゃってるところ。

アセスメントってそもそも分析って意味があるんですが、これは、問題点がなぜ起こるのか原因を探ることにあります。

看護計画を立てるときに問題点が必要で、その問題点を解決するためには原因を探らなければなりません。原因は情報の中から探すわけですが、その方法としてアセスメントが重要になってきます。

だから「アセスメントしなくちゃ!」と考える人が多くて、そもそも患者さんの生活に影響している問題点がぼやけている人が多いんです。

nasuko

なすこちゃん

なるほど!これすごくわかります。まずアセスメントしなさい!って教わったので、なんとなくアセスメントすることが重要に感じてました。

だから本質を見失ってしまうんです。

 

最初は問題点を見つけることが自体が難しく感じてしまうかもしれませんが、まずは大きな問題点ひとつで良いので、情報収集する中で見つけていきましょう。

じゃあ問題点ってなんですか?

じゃあ情報の中から問題点って何か?を考えることが重要なんです。

nasuko

なすこちゃん

でもそこも難しいんですよね。

なすだ先生

そんな時は自分や健康的に生活している人と置き換える。

例えば対象患者さんが生活の中で困っていることはありませんか?

「ご飯は全部食べられない。」

「全然眠れない。」

「傷口が痛む。」

「よく転んで転倒する。」

「自分でご飯を食べることができない。」

「着替えができない。」

自分ではできる。健康な人はできるけど、対象患者さんが生活でできなくなってしまっていること、困っていることを情報の中から探します。

これらには全て原因があります。意味もなくご飯を食べられなくなることはないですし、傷ができることもありません。よく転ぶこともないですし、着替えもできるはずです。

なすだ先生

この意味を探すのが重要であって、それがアセスメントの過程に必要なことなんだよね!

nasuko

なすこちゃん

なるほど!

問題点をもっとくわしくしらべる。

それでは対象患者が生活する上で困っていること(問題点)が浮かび上がってきたら、次にやるべきことはなんだろう?

nasuda

なすだ先生

それは、情報の中から、原因となっている情報とを結びつけること。

nasuko

なすこちゃん

でもそれが難しいんです!

なすだ先生

それはね!なすこちゃんがまだ、その問題点を深く掘り下げていないからだよ!

問題点を深く掘り下げて調べるのがすごく重要です。問題点を正しく理解することですね。

それでは今回は「転倒」を例にとって、なすだ先生だったらどうやってアセスメントしていくかをご紹介します。

一番よくやる方法が「転倒 原因」調べること。

転倒の原因をインターネットや教科書で調べると「外的要因」「内的要因」に分けられることがわかります。

外的要因は例えば、生活環境のこと「2階建の家」「床が滑りやすい」「ベッドが高い」などで、内的要因は、「筋力の低下」「身体機能の低下」「薬の副作用」「脳梗塞などの病気」など対象患者自身の問題がピックアップされます。

なすだ先生

ここまでくると何が原因で転倒を起こすかがわかってくるよね。

nasuko

なすこちゃん

おお!あとはこの原因となるものが、情報集取した中にあるかってことですね!

なすこちゃんなかなか感が良いですね。

原因を深掘りしたら、情報と結び付けていく

なすだ先生

今回の対象患者さんの情報が以下だとするよ。

症例

年齢75歳脳梗塞の既往があって右足に軽度の麻痺がある、歩行は可能だかをいつも使っている。家では布団で寝ていて、生活行動も家で過ごすことが多い。以前は運動をしていたが、脳梗塞になってからはほとんど行っていない

nasuko

なすこちゃん

ここかな。

なすだ先生

じつはここも大切なところだよ。

年齢75歳、脳梗塞の既往があって右足に軽度の麻痺がある、歩行は可能だか杖をいつも使っている。家では布団で寝ていて、生活行動も家で過ごすことが多い。以前は運動をしていたが、脳梗塞になってからはほとんど行っていない。

まずは、なすこちゃんが見つけてくれた問題。赤字部分は「高齢であること」「脳梗塞による麻痺があること」「杖歩行していて、通常の歩行ではないこと」「家で過ごして運動をしないこと」が転倒のリスクにつながっていますよね。

これを文章にすると。

アセスメント①

75歳と高齢で、生活行動も家で限定的、運動も少なくなっていることにより下腿の筋力は低下している。また、既往にある脳梗塞から軽度ではあるが麻痺があることにより、体を支える能力が低いことが予想され、転倒リスクは増大していると思われる。

アセスメント②

さらに、今回の入院によって、布団での睡眠から、ベッドに移行したことにより、起き上がり時や床への移動時にふらつきがあると、ベッドからの転倒転落のリスクも考えられる。

というように生活環境の変化による、外的要因も絡めてアセスメントするとことで、文章に起こしやすくなる。

最初は単語単語でも良いので、ピックアップして、そこからつなげるように配慮すると、文章としてアセスメントを起こすことができます。

nasuko

なすこちゃん

なるほど!めちゃくちゃ参考になります。

なすだ先生

単語で抽出したときに、その単語ごと自分で調べて理解を深めておくと、もっとアセスメントを濃くすることができます。例えば「脳梗塞」がなぜ麻痺につながるのか、脳梗塞の種類によっても変わってくるから、そこを深めてアセスメントするのも面白い。

最初は簡単にでも良いので、この抽出する能力を身に付けると全然変わってきます。

アセスメントが上手くなるのはあとは数。

わからないでほっとくのではなくて、まず一つ一つわからないことを調べることが始めるのがアセスメント。その内感覚的に、この病態だから、この情報をチェックしようということがわかるようになっていきます。

nasuko

なすこちゃん

たしかに一日やったからってできないと思います。

なすだ先生

むしろその気持ちが大事で、最初から100点でアセスメントできるなんて思っちゃいけない。だけど、10点も100点も自分で書いてみるところから始めないと、ダメなんだ。

だから、まずは調べる、手を動かす。わからないと嘆くのはその後にしましょう!

それでは!

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