看護師の転職のタイミングとおすすめの時期について解説

1月　求人数が多くなり採用率が高くなる

1月は採用枠に対して応募者の数が少ないため転職におすすめの時期です。

繁忙期を終えると企業側も落ち着き、離職した人員を確保しようとする動きがあり、4月の入職に向けて徐々に求人が増加し始めます。

この時期は転職活動を始めたばかりの人が多く、競争率はあまり高くない傾向にあります。

ですが倍率が高い施設は募集が出てもすぐに埋まってしまうので効率的な情報収集といつでも応募できるように準備をしておきましょう。

6月　ボーナスを受け取った後に退職者が増加するため求人数が増える

6月は求人数が増加するため、転職におすすめの時期となっています。

その理由としては転職や離職を考えていた人は、夏のボーナスをもらってから退職希望を出すことが多いからです。

そのため離職者の補充を行う必要があり、求人数が増える傾向にあります。

9月　経験がある看護師を採用する傾向にある

9月は大量に採用を行う病院も多く、1年間でとくに転職に向いている時期です。

職員に対して退職調査を行っている病院や施設があり、退職希望の人には一般的に3月と9月に退職をするように呼び掛けています。

企業側が退職時期を決めることにより、安定した人材を確保できるようにしています。

また一般的な病院では年末にかけて退職率が増加する傾向にあります。

年末は繁忙期を迎えるため即戦力となる経験豊富な看護師を募集する病院が増える傾向にあります。

経験年数3年目以上から採用率が上がる

求人の募集要項に「未経験不可」、「看護師経験3年目以上」と書かれている求人がある場合があります。

看護師3年目以上であれば求人の枠が広がり、ある程度の経験を積んでいることで採用される確率も上がります。

一般的に3年経験していれば、新人の育成やリーダー業務など幅広い業務を経験していることが多いので即戦力として期待されます。

経験を活かした働き方や興味がある分野に転職できるなど、転職活動を有利に進められるでしょう。

 

4月、5月は人員が整っており求人数が少ない

多くの病院、施設は4月の新卒社員の入社により人員が補充されているため、4月は求人数が減り採用率も低い傾向にあり転職には不向きです。

逆に4月の時点で求人を出している職場は、募集をかけても人が来ない理由がある、離職率が高いなどの問題を抱えている可能性があるため注意が必要です。

11月、12月は求人数が少なく、繫忙期のため十分な支援が受けにくい

11、12月は求人数が少ない傾向にあり、転職には向いていない時期といえます。

もし転職できたとしても、多くの病院では繁忙期となっているため先輩から十分なフォローを受けられないことも考えられます。

1月になると繁忙期も終わり、徐々に求人数が増えてくるので、年が明けてから慎重に転職活動に取り組むのがおすすめです。

看護師1年目は転職が難しい

看護師1年目は十分な看護技術が身についておらず、即戦力にはならないと判断される傾向にあるため転職には不向きと言えます。

在職期間が短いうちに転職活動を行うと、すぐ退職するのではないかという印象を与える可能性もありますよね。

ですが就職して自分に合わなかった、こんなはずではなかったと思う看護師さんが多いのも事実。

1年目での転職を考えている方には「第二新卒歓迎」と書かれた求人に募集をするか、面接時に転職理由を詳しく説明したうえで長期的に働く意思があることをアピールしてみましょう。

 

その時のライフステージや雇用形態によって、転職におすすめの時期は異なります。

まず現在自分がどの段階にいるのかを把握し、転職活動を進めていく必要があります。

例を紹介しながらおすすめの時期を紹介していきます。

未経験、ブランクがある看護師は4月入職がおすすめ

未経験者や復職してブランクがある看護師は、4月入職を目指して転職活動をするのがおすすめです。

理由としては新人看護師と一緒に新人看護師研修や現場でのフォローを受けることができるため、しっかりと基礎を復習しながら業務に取り組むことができるからです。

4月以外に入職すると既卒者扱いとして、必要な研修が受けられなかったり、業務ができると判断され十分なフォローが受けられないことも。

求人を探す場合は、未経験者やブランクがある看護師の採用をしている応募先を探してみましょう。

パート、派遣看護師を希望するのであれば早めに準備を始める

パートの看護師は転職予定日の3か月前から準備するのがおすすめと言われています。

パートや派遣社員の場合、正社員と比べると選考から採用までの日数が短い傾向にあります。

なので余裕を持って応募書類の準備や面接対策などを進めておくのが大切ですね。

希望に近い求人が出たときはすぐに応募できる状況にしておくと安心ですよ。

子育て中の場合はこどものライフイベントを考えながら転職活動する

子育てをしている看護師は、こどもが入園、入学するタイミングを考慮した上で転職活動を行うことをおすすめします。

こどもは新しい環境に慣れるまで時間がかかりトラブルも発生しやすいため、その時にすぐフォローできる体制を整えていたほうが良いです。

転職したばかりの職場だと新しい環境で覚えることも多く、有給も付与されていない場合が多いので休みを取りずらいですよね？

長期的に働いている職場であれば、事情を考慮して、有給休暇や育児休暇を取得しやすい傾向にあります。

子育て中の看護師は、生活が落ち着くタイミングを見極めて転職活動を始めることが重要ですよ。

 

看護師の転職は、求人が多い時期やキャリアプランを実現しやすい時期に行うのがおすすめです。

ですが最適な入職時期は、職場の規模や教育体制、求職者の経験によって変わってきます。

転職が初めての方は、看護師転職サイトに登録し転職サポートを受けながら転職活動を進めることもできるので安心ですよ。

今回紹介した内容を参考にしながら、失敗しない転職活動を行っていきましょう！