たくさん求人票があるな~。あっ、この職場はすごい給料が高いからここにしようかな!
なすこちゃん転職を考えているの?
はい!今よりもっと給料が高いところに転職したくて!求人票を見ていたんですけど、私が働いている職場よりかなり多くもらえそうなんですよね~!
ちょっと待って!その年収本当?転職の際に給料の高い求人を希望したら、実はみなし残業代が含まれた金額であったというケースがあるよ。
みなし残業?それなんですか?
それでは、今日はみなし残業とは何か、みなし残業のメリットとデメリットについて解説していくよ!
みなし残業とは?
みなし残業
みなし残業とは固定残業制度ともいって、実際の残業の有無に関わらず、毎月定額を見込みの残業手当(固定残業代)として支給する制度のことです。
求人には「固定残業代あり」「固定残業代を含む」などと表示されることがあるよ!
例えば…
給与内訳 | 金額 |
---|---|
基本給 | 200,000円~ |
職能給 | 20,000円 |
通勤手当 | 10,000円 |
住宅手当 | 15,000円 |
固定残業代 | 10,000円~(5時間分) |
あれ?でも残業代をもともと含めるということは、超過勤務した分の残業代は請求できないってこと…?
月5時間分の残業代があらかじめ固定給に含まれているため、月の残業時間が5時間を超えない限り月給は変わりません。
ただし残業時間が月5時間を超えた場合は、超過した時間に応じた残業代が支給されます。
例えば、月の残業時間が10時間の場合は5時間分の残業代が支払われるよ!
ほっ。安心しました。
似ているけどちょっと違うみなし労働時間制
みなし労働時間制とは、労働時間の計算が難しい職種に適用される特殊な労働時間制度です。
実際の労働時間にかかわらず、1日〇時間働くものとして賃金を算出し支払う制度で、みなし労働時間が8時間と定められているなら、実労働が8時間より少ない、または多くても給与は変わりません。
なるほど。仕事を早く終わらせることができれば良い制度ですね。
実労働時間の算出が難しい訪問看護などで採用されていることがあります。
固定残業代のケースと違い、超過分の残業代を請求できるわけではないため、その点も考慮しながら検討する必要があります。
みなし労働時間制は残業が出ないんですね。超過勤務をよくするか職場かどうかしっかり情報収集する必要がありますね!
次からみなし残業制のメリット、デメリットを解説していくよ!
みなし残業のメリット・デメリット
メリット
固定残業代は仮に残業をしなかった場合でも支払われるため、残業を少なく仕事を終わらせることができれば得です。
生産性の良い仕事をする人のほうが時給換算で給与が高くなるから、不公平感がなくなるんだ!
たしかに!私の職場でも仕事の早い人のほうか残業しないから給料が低くて、ダラダラ仕事する人のほうか残業代が出て給料が多いから不公平だなって思っていたんですよね。
みなし残業制は仕事のモチベーションUPにもつながるよ!
デメリット
みなし残業は残業時間が給料に含まれているため定時で帰りにくく、みなし残業の時間を超えた分の残業代が支払われずサービス残業につながりやすいといわれます。
だけど実際のところはそうではないんだ!
固定残業代は実際の残業時間の有無に関わらず支払われるため、仕事が終わっていたら定時で帰ることは契約に反してはいません。
みなし残業の時間数を超えた残業については別途残業代の申請が可能です。
でも、わかっていても言い出せない職場の雰囲気ってあるよねぇ…
転職する前に転職を希望する職場が残業代をしっかり支給しているかどうか情報収集をしておくことをおすすめするよ。
求人情報のチェックポイント
固定残業代は割り増し賃金になっているか
労働時間は1日8時間、週40時間までと法律で定められています。
1日8時間を超える労働は割り増し賃金の対象となり、固定残業代についても同じことが言えます。
<割り増し賃金の計算方法>
①1ヶ月の平均所定労働時間=(365日 − 年間休日数)× 1日の所定労働時間 ÷ 12ヶ月
②1時間あたりの賃金 = 基本給 ÷ 1ヶ月の平均所定労働時間
③1時間あたりの割増賃金 = 1時間あたりの賃金 × 割増率1.25倍
④固定残業代 = 1時間あたりの割増賃金 × 固定労働時間
あとはこんな求人にも要注意だよ!
例えば…
・月給300,000円(固定残業代を含む)
・月給300,000円(固定残業代50,000円を含む)
なかなか良い条件のように見えますけど、これのどこが要注意なんですか?
一見給与の高そうな求人に見えて、みなし残業代が含まれている…ということがあるんだ。このような基本給と固定残業代の詳細な表記のない求人は事業者への確認がマストだよ。詳細が表記されている求人の例を紹介するね。
こっちのほうが詳細に書かれていて、ちゃんと残業代を支給してくれることが分かるから安心して働けますね!
みなし残業制は 正しく運用されていれば労働者にメリットは多いです。
みなし残業制を導入している事業所に転職する場合はしっかり確認をしましょう!
みなし残業制のメリットデメリットについて理解できたかな?
はい!みなし残業制が自分にとって納得できる働き方なのかしっかり検討して転職活動をしたいと思います。
そうだね。もしみなし残業が合わないと感じても、みなし残業制を取り入れていない職場もたくさんあるから、しっかり情報収集して理想の転職を実現してね!
でも求人ってたくさんあって探すのが大変ですね…。働いているから時間もあまりかけられないし。なにか良い方法はないですか?
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