わ~!さっき専門看護師さんが来たんですけど、てきぱき処置していくし、私が分からなかったこともすぐ教えてくれて、なんだかすごくかっこよく見えました!
看護師のスペシャリストって言われる存在だからね!
スペシャリスト!?すごいですね。私でもなれるのかなぁ?あ、そういえば専門看護師のほかに認定看護師もいますよね?違いってなにかあるんですか?
それぞれ役割が異なるんだ。それでは今日は
・専門看護師の概要
・専門と認定看護師の違い
・資格取得の流れ
・費用や期間
・需要やメリット
について解説していくね!
専門看護師について
専門看護師ってどんな資格?
専門看護師とは、「特定の専門看護分野で水準の高い看護を効率よく提供するための知識と技術を深め、卓越した看護を実践できる」と認められた看護師のことをいいます。
主な役割は、実践・相談・調整・倫理・調整・教育研究の6つです。
個人、家族、集団に対して、卓越した看護を実践する
看護者を含むケア提供者に対して、コンサルテーションを行う
必要なケアが円滑に行われるために、保健医療福祉に関わる人々の間のコーディネーションを行う
個人、家族、集団の権利を守るために、倫理的な問題や葛藤の解決を図る
看護者に対して、ケアを向上させるために教育的役割を果たす
専門知識や技術の開発のため、実践の場で研究活動を行う
専門看護師は「広い視点でのコーディネート能力」「エビデンスに基づいたケアの落とし込み」「現場での実践を活かした教育や研究」が求められるよ!
なるほど!だから専門看護師は看護のスペシャリストと呼ばれているんですね!
認定看護師との違い
専門看護師 | 認定看護師 | |
役割 | 実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究 | 実践、指導、相談 |
専門分野 | 14分野 | 19分野※ |
登録者数(2022年12月現在) | 3,155人 | 23,260人 |
経験 | 実務経験5年以上、うち3年以上は専門看護分野 | 実務経験5年以上、うち3年以上は認定看護分野 |
認定審査の合格率 | 約78% | 約90% |
専門看護師は現場での活動のほか、教育や研究の役割も担う一方で、認定看護師は現場での実践が重視されています。
専門看護は以下の14分野に細分化されているよ!
分野名 | 分野の特徴 |
がん看護 | がん患者の身体的・精神的な苦痛を理解する。その上で患者や家族に対してQOL(生活の質)の視点から高水準の看護を提供する。 |
精神看護 | 精神疾患患者に対して高水準の看護を提供し、一般病院でも心のケアを行う「リエゾン精神看護」の役割も提供する。 |
地域看護 | 産業保健・学校保健・保健行政・在宅ケアのいずれかの領域で高水準の看護を提供し、地域の保健医療福祉の発展に寄与する。 |
老人看護 | 高齢者が入院・入所・利用する施設で、認知症や嚥下障害などの複雑な健康問題を抱える高齢者のQOLを向上させるために高水準の看護を提供する。 |
小児看護 | 子どもたちが健やかに成長・発達していけるように療養生活を支援し、他の医療スタッフと連携して水準の高い看護を提供する。 |
母性看護 | 周産期の母子や家族への支援、女性のライフサイクル全般の健康への援助など、高水準の看護ケアを提供する。 |
慢性疾患看護 | 生活習慣病の予防や、慢性的な心身の不調を抱えて生きる人々に対する慢性疾患の管理・健康増進・療養支援などに関する高水準の看護を行う。 |
急性・重症患者看護 | 緊急度や重症度の高い患者に対して集中的な看護を提供し、患者本人とその家族の支援、医療スタッフ間の調整などを行い、最善の医療が提供されるよう支援する。 |
感染症看護 | 施設や地域における個人や集団の感染予防と発生時の適切な対策に従事するとともに感染症の患者に対して水準の高い看護を提供する。 |
家族支援 | 患者の回復を促進するために家族を支援する。患者を含む家族本来のセルフケア機能を高め、主体的に問題解決できるよう身体的、精神的、社会的に支援し、水準の高い看護を提供する。 |
在宅看護 | 在宅で療養する対象者及びその家族が、個々の生活の場で日常生活を送りながら在宅療養を続けることを支援する。また、在宅看護における新たなケアシステムの構築や既存のケアサービスの連携促進を図り、水準の高い看護を提供する。 |
遺伝看護 | 対象者の遺伝的課題を見極め、診断・予防・治療に伴う意思決定支援とQOL向上を目指した生涯にわたる療養生活支援を行い、世代を超えて必要な医療・ケアを受けることができる体制の構築とゲノム医療の発展に貢献する。 |
災害看護 | 災害の特性をふまえ、限られた人的・物的資源の中でメンタルヘルスを含む適切な看護を提供する。平時から多職種や行政等と連携・協働し、減災・防災体制の構築と災害看護の発展に貢献する。 |
放射線看護 | 放射線がもたらす身体、心理社会的影響の特性をふまえ、放射線事故・災害における平時からの体制構築と健康課題を有する対象へ長期的な看護を提供する。また、放射線診療を受ける対象者とその家族へ水準の高い看護を提供するとともに、職業被ばく低減の方策等、施設における体制を構築する。 |
専門看護師になるには
【専門看護師資格取得の流れ】
看護師の上位資格といわれる専門看護師は、取得の難易度が高めなんだ。
専門看護師取得にかかる期間・費用
・大学院入学から専門看護師教育課程修了まで2年間
・大学院 約200万円+受験料・認定料 約10万円
<大学院の費用>
入試検定料 | 約3万円 |
入学金 | 約30万円 |
授業料 | 約120万円(60万円×2年間) |
教材費 | 約20万円 |
施設費、実習費など | 約30万 |
<専門看護師認定審査の費用>
受験料 | 51,700円 |
認定料 | 51,700円 |
<更新(5年ごと)>
審査料 | 30,800円 |
認定料 | 20,900円 |
人によっては、このほかに住居費や大学院までの交通費などがかかることもあるよ!
専門看護師の需要とメリット
専門看護師は患者さんとその家族に起きている問題を総合的に捉え、病院全体や地域を巻き込んで解決にあたります。
そのため、よりよい看護の仕組みを作るコーディネーターとしての需要があるんだよ。
<メリット>
より質の高い看護を提供できるのも、専門看護師の大きな魅力だね!
専門看護師を目指すならナースタへ相談
専門看護師について理解できたかな?
はい!具体的に教えてもらったので、専門看護師になっている自分をイメージできちゃいました!
それは良かった!専門看護師の取得のためには、働いている看護師さんは職場の協力が不可欠だよ。まずは上司に相談してみてね!
でも私の病院で前に先輩が資格を取りたいから勤務を調整してほしいって言ったみたいなんですけど、人が少ないからできないって断られたみたいなんですよね…。やっぱりなれないのかな…。
そうなんだね。でも本気で専門看護師の取得を目指すなら転職をするのもひとつの手だよ。資格取得を応援してくれる病院もあるんだ!
そうなんですか!?そこに行きたいけどどうやって探せばいいんですか?
それならナースタに相談してみよう!
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