なすだ先生
今日も外来にたくさん患者さんがきて忙しかった~。
なすこちゃん
今日混んでましたもんね。 私外来経験したことがなくて、毎日どんなことしているんですか?
なすだ先生
なすこちゃん外来勤務に興味あるの?
なすこちゃん
そうなんです! 外来での患者さんへの対応や処置とか勉強したくて。 あと外来とかクリニックに勤めている友だちが規則正しく生活できるって言っていたので気になってました。
なすだ先生
なるほど。 じゃあ外来やクリニックでの働き方について話すね。
外来・クリニック勤務の魅力とは?看護師転職ガイド
患者との密な関わりが可能な外来・クリニック
なすだ先生
外来の看護師さんって忙しそうだけど、患者さんと密な関わり方をしているんだよ。
外来の看護師さんは患者さんと世間話しをしているような時を見かけますよね?
なすこちゃん
世間話しができるくらい時間に余裕があるってことですか?
なすだ先生
生活状況や困っていることをさりげなく聞いて、看護や支援の必要性をアセスメントしているんだよ。
また、外来で来る患者さんは症状が落ち着いており、元気な患者さんにあれやこれやと質問してしまうと気分を害してしまうことがあります。
なすだ先生
病棟勤務の時とは違ったコミュニケーションのコツがあるんだ!
・ストレートな質問ばかりしない
・世間話をするなどあえて遠回りに聞く
・何気ない会話から情報収集をする
ストレートに外来患者さんに薬を正しく飲めているかと聞くと「私がちゃんと飲んでないって言いたいの?」と返されてしまうことがあります。
なすこちゃん
たしかにこれだと患者さんとの信頼関係を築けませんね。
世間話しを通して、少し遠回りをしながら情報を聞き出しましょう。
もしも薬が飲めていないとアセスメントした場合は、服薬指導をしたり、家族の協力を得たり、内服が確実にできる対策を一緒に考えていきます。
なすだ先生
それから、何気ない会話の中に大切な情報が隠されていることがあるんだよ。
入院中は常に看護師の見ているためアセスメントしやすいですよね?
ですが退院してからは外来受診したときにしか自宅での様子を聞くことができません。
そのため、患者さんとの何気ない会話が何よりも大切な情報源となります。
ワークライフバランスの実現:看護師の働きやすさ
・身体的負担が少ない
・ワークライフバランスを保ちやすい
外来看護師は、病棟勤務に比べて身体的負担が少ないです。
なすこちゃん
え!?そうなんですか?
なすだ先生
外来に通院する患者さんは基本的に自立しているから、体位変換や入浴介助などがない分、体への負担が少ないんだ。
病棟勤務の看護師は腰痛に悩む人も多いですが、外来看護師なら腰痛のリスクも低減されます。
また、外来看護師は夜勤がなく、休日が固定されているところが多いです。
なすこちゃん
だからスケジュールを立てやすくて、子育てや介護をしていても働きやすいってことですね。
夜勤がないため、規則正しい生活が送りやすい点も大きなメリットです。
看護師のための外来・クリニック勤務の実際
日常業務の流れと特徴
1日の主なスケジュール(例)
8:30 | 申し送り、ミーティング、診療準備 |
9:00 | 業務開始 |
13:00 | 昼休み |
14:00 | 午後の診療開始 |
16:00 | 外来の片付け、翌日の診療準備 |
17:00 | 業務終了 |
なすだ先生
外来看護師は診療時間内に働くから、1日のスケジュールが時間通りに進みやすいのが特徴だよ。
なすこちゃん
なるほど。
外来看護師ってどんなお仕事をするんですか?
なすだ先生
バイタルサインの測定や検査・処置の実施、診療の補助、カルテ記入などの事務作業のほかに、入院予定の患者さまへの説明や看護相談などを行っているよ。
外来看護師の仕事は患者さんのサポートを中心に多岐にわたって行われます。
外来・クリニック特有の患者ケアと対応スキル
・診察前の問診で的確なアセスメントを行う
・患者と医者の間に立ち、円滑に治療を進める
・医者に言いにくい本音を代弁する
・丁寧に説明を行い不安を取り除く
外来受診をする患者さんには、スムーズな診察がおこなえるようにあらかじめ看護師が問診をおこないます。
その問診やバイタルサインから緊急性を判断して診察の優先度を決めます。
なすだ先生
万が一急変してもすぐに処置ができるように看護師の目の届く処置室などで待機してもらったりなどの配慮が必要になるよ。
患者さんが治療をしていくときに、欠かせないのが医療者との信頼関係ですが外来では信頼関係を築きにくいです。
理由は医師や看護師と関わる時間で1人の患者さんに関わる時間は5分程度だからです。
なすこちゃん
5分!?確かに難しいですね。
なすだ先生
その5分という短い時間の中で患者さんが納得し、安心して自宅療養を続けていけるよう、看護師は配慮していかなくてはいけないんだ。
そのため、わからないことがあっても質問できないことや、自宅で不安なことがあっても聞きそびれてしまう患者さんがたくさんいます。
なすだ先生
あらかじめ患者さんが聞きたいことを把握しておいて、医師に伝えておくというように、患者さんが医師の治療を安心して受けられるよう間に入り、患者さんの代弁者になることが看護師の重要な役割だよ。
また、検査の結果によっては、入院や手術が必要になることや、痛みや苦痛を伴う検査もあり患者さんは、不安でいっぱいになっています。
だからこそ、患者さんに詳しい説明をして不安を取り除く必要があります。
成功するための転職戦略:外来・クリニックへの移行
面接成功のためのポイント:看護師が押さえるべきコツ
看護師の面接に必要ポイントや注意点について紹介します。
・きちんと仕事ができる人か?
・前向きでやる気がある人か?
・組織の中でうまくできる人か?
・長く働いてくれる人か?
病院や施設に合わせて、働く姿勢、学ぶ姿勢をしっかりとアピールすると共に、不安な点を感じさせないようにすることが面接のカギになります。
・よくある話、例文などを、そのままセリフのように話さない。
・前向きで意欲のある発言を心がけ、言い訳や文句を述べない。
・よく見せようとし過ぎず、ありのままの自分をアピールする。
・オリジナルで具体的な話を盛り込み、自分らしさを出す。
なすだ先生
これらを意識して予想される質問について、自分のことをよく振り返り、伝えたいことを事前にまとめておくことで、落ち着いて受け答えすることができるようになるよ。
なすこちゃん
でもいざ面接となるとちゃんとできるか不安になりますね。
ナースタでは、面接の練習や、病院側への質問や給料交渉、面接への同行などサポートをしてもらえるので活用してみましょう。
キャリアアップを目指す看護師のための継続教育と自己啓発
外来看護職員は自己の役割が明確にできないまま日々の業務に追われているため,院内外の研修への参加も少なく,スキルアップに関心が向けられない傾向にあります。
なすだ先生
だけど個人でキャリアアップができるように目標を設定して、研修に可能な限り参加できるよう調整してくれる病院も増えているんだ。
また外来で働いていても、専門性を身につけることができます。
例えば、糖尿病患者さんが多い内科外来なら、糖尿病療養指導士やフットケア指導士などの資格を取得すると、仕事に活かすことができますよ。
このように、外来勤務でも看護師としてキャリアアップしていくことは可能ですし、さらなる専門性を高めようとする意識が自己啓発につながっていきます。
なすだ先生
ナースタではキャリアアップを支援してくれる病院を探すことができるよ。
転職の相談も行っているから気軽に登録してみてね!
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