Aさん(88歳、女性)は、中等度の
認知症である。
介護老人保健施設の短期入所〈
ショートステイ〉を利用している。Aさんに入浴を勧めるとAさんは「風呂なんて嫌だ」と強い口調で言い、理由を聞いても話さない。このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1→Aさんは拒否をしているが、入浴が不可能な状況では、少し時間をおいてみたりしてから再度入浴を勧めるようにする。
2→認知機能の障害により、入浴の必要性の理解が難しい状況がある為、必要性を説明するという対応は適切ではない。
3→石けんとタオルは風呂を連想させるが、認知障害の程度は人によって様々である為、入浴が可能となる人もいるが、全ての人に有効とはいえない。
4→介護・看護ケアを拒否する
認知症を有する高齢者は、理由があることが多い。しかし、その理由を説明するのが難しい状況がある。また、設問では強い口調で拒否していることから、興奮状態にある事が分かる。よって、気持ちが落ち着くのを待ち、再度入浴を勧めてみる。